非精神科医による、非精神科医・一般病棟のための

フールプルーフせん妄対策

FoolProof countermeasures for Delirium :FPDm
 
正しい治療から、現場の実情に合わせた対策へ
飲めない患者さんが多い、精神科の薬の使い方に慣れていない、様々な医療現場の状況で安全にできる対策が必要…。
教科書とは異なる一般診療での実践を重視した抗精神病薬および睡眠薬の使用を最小限に抑え、幅広い患者さんに対応しやすいせん妄対策のご提案です。

  
  
医師を念頭に置いたせん妄治療の解説「FPDm入院せん妄初期対応ガイドの使い方」は 資料集からダウンロードできます。

A.今日の夜、どうする?

1.まずは原因とは言うけれど

逆説!せん妄対策の第一歩は「夜寝てもらう」

 
 

2.薬の基本

1. 5つの作用

せん妄の薬を理解する

 
 

2.ハロペリドール

...だから効かない。セレネースⓇはこんな薬

 
 

3.リスペリドン

...だから効かない。リスパダールⓇはこんな薬

 
 

4.不眠・不穏時をやめる

日中・夜間に分ける指示

 
 

5.薬を使う順番

不眠時指示の暴走を防ぐ

 
 

6.夜の薬は寝るまで

中途半端なら使わない方がマシ

 
 

3.夜間の薬(注射)

1.内服困難な場合

高齢者は飲めないことも多いです

 
 

2.夜の注射薬(1)

ハロペリドール+プロメタジン(ヒベルナⓇ)

 
 

3.夜の注射薬(2)

クロルプロマジン(コントミンⓇ)

 
 

4.夜の注射薬(3)

ハロペリドール+ベンゾジアゼピン

 
 

4.夜間の薬(内服)

1.内服できる場合

高齢者でも安全な薬・概説

 
 

2.夜の内服薬(1)

トラゾドン(レスリンⓇ・デジレルⓇ)

 
 

3.夜の内服薬(2)

ミアンセリン(テトラミドⓇ)

 
 

4.夜の内服薬(3)

クエチアピン(セロクエルⓇ)

 
 

4.とりあえずこれも使う

ラメルテオン(ロゼレムⓇ)

 
 

5.睡眠薬常用・アルコール常飲

ベンゾジアゼピン

 
 

5.昼間の薬

1.昼間の薬

眠気の出ない薬で

 
 

2.イライラするなら

抑肝散

 
 

3.幻覚・妄想なら

アリピプラゾール(エビリファイⓇ)

 
 

4.その他の候補

バルプロ酸(デパケンⓇ)、他

 
 

5.注射薬なら

ハロペリドール(セレネースⓇ・リントンⓇ)

 
 

6.それでも危険なら

鎮静の検討を