5.6注射薬なら

ハロペリドール(セレネース・リントン)

 

飲めないときの注射の選択肢は一つです。

ハロペリドールの解説はこちらも見て頂ければと思います。眠気が来ない薬剤のために、夜間の単独使用はお勧めできませんが、日中にはとても適している薬剤となります。
 
0.3ml=1.5mgが基本になるのはこれまでと同様です。1日1回で十分効果があるので、夜間にすでに投与している場合などで1日の中での繰り返しの使用は、錐体外路症状のリスクの上昇を招きますので、お勧めできません。
 

ポイント (くどいようですが)ハロペリドール注は幻覚・妄想に対して、1日0.3ml=1.5mg

 


最終更新日2016.3.16



参考文献(薬剤共通)
Stephen M. Stahl著 仙波純一,他監訳.ストール精神薬理学エセンシャルズ 第4版、メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2015
神庭重信監修. カプラン精神科薬物ハンドブック第5版、メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2015
長嶺敬彦. 予測して防ぐ抗精神病薬の「身体副作用」、医学書院, 2009
上村恵一 他編.がん患者の精神症状はこう見る抗精神病薬はこう使う:じほう, 2015
David M. Gardner, Ross J..Baldessarini, Paul Waraich. Modern antipsychotic drugs: a critical overview. CMAJ. 2005;172; 13:1703-11.
和田 健. せん妄の臨床 リアルワールドプラクティス. 新興医学出版社, 東京, 2012